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DAIMON STAFF

No.169(2023/6/30): 2023年6月 会計不正に関する報告

更新日:2023年8月13日


こんにちは


大門綜合会計事務所スタッフです。


毎週金曜日、会計・財務、税務、監査、内部統制関連の基礎・Tips等をお伝えしています。

(大門綜合会計事務所への会計監査等のご依頼・料金相場・価格表等はこちらから)



169回目の今回は、上場会社における会計不

正に関する報告についてお伝えします。



本日で6月も終わりとなりますが、6月は3月

決算が多い日本の上場会社の株主総会シーズ

ンとなります。


今年の6月においては、会計不正に関する報

告が非常に多くなされている状況です。



例えば、


https://www.yashima-co.co.jp/ja/news/irnews/auto_20230607598976/pdfFile.pdf


https://ssl4.eir-parts.net/doc/9263/tdnet/2294498/00.pdf


https://ssl4.eir-parts.net/doc/1976/tdnet/2296904/00.pdf


https://ray.co.jp/_file/ja/article/826/pdf/2/


https://s3-ap-northeast-1.amazonaws.com/enjapanhp/wp-content/uploads/20230627153

948/232627_tokubetsucyousa_report.pdf




などなど。



ザっと調べただけでも10社以上出てきました。



一つずつご紹介する紙幅もないため、最後の

事例について簡単にお伝えすると、



・某会社の中国子会社の総経理(日本の会社

における社長にあたるポスト)が会社の資金

を私的に使用した可能性があり、銀行口座の

残高に不一致が生じた



・調査は進行中で、調査委員会はヒアリング

や文書分析を行って事実と原因を特定し、予

防策を提案している


・総経理は自身の持ち株比率である49%の会

社の資産を自分が自由に使えると主張してい



というものです。


このような事態は、企業にとって大きな問題

となります。


特に、海外子会社の管理は難しく、不適切

な資金の使用が発生しやすい環境にあります。


また、オーナー企業ならまだしも、上場企業

の子会社の社長が持ち株比率に応じた資産を

自由に使えると主張する事自体が


当該海外子会社におけるの企業統治、内部統

制が機能していないことを如実に表していま

す。



このような不正や管理体制の不備は、例えば

以下のような予防策を行うことにより防止す

ることが望ましいと言えます。


1.定期的な内部監査や適切な内部統制の設置

:海外子会社の財務状況や管理状況を定期的

にチェックし、不正行為を未然に防止、また

は発生しない状況を整備する


2. 教育とトレーニング:従業員に企業の倫

理規定と法令遵守の重要性を理解させ、不正

行為を防ぐ


また、企業の内部統制ではありませんが、外

部監査人が定期的に訪問し、状況を定期的に

確認することも有用な方法となります。




昨今、海外子会社での不正に関する報道・報

告は非常に多くなってきています。


地理的にも距離があり、目の届かない海外子

会社を以下に適切に管理するかは、


海外子会社を保有する企業にとって非常に重

要な課題となっています。

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